皇后杯 ファイナルラウンド[準々決勝]アイシンは初のベスト4、49大会ぶりにENEOSの4強入りを阻止したトヨタ自動車が準決勝進出
2024年12月12日
第91回皇后杯ファイナルラウンドは国立代々木競技場 第二体育館にて2日目。残る準々決勝2つのカードは、いずれも先手を取ったチームが逃げ切りました。アイシン ウィングスはシャンソン化粧品シャンソンVマジックに60-56で勝利し、ベスト4初進出。最後の一枠は、今シーズンのWリーグでの直接対決は目下4連敗中のトヨタ自動車アンテロープスが73-62でENEOSサンフラワーズに走り勝ち、2年ぶりに準決勝へ駒を進めました。
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■準々決勝
アイシン ウィングス 60-56 シャンソン化粧品シャンソンVマジック
皇后杯の勝ち方を知るENEOSから移籍してきた渡嘉敷来夢選手、岡本彩也花選手が立ち上がりからアイシンを勝利に導く活躍。渡嘉敷選手はインサイドで、シャンソンのイゾジェ ウチェ選手やトラオレ セトゥ選手のファウルを誘発。岡本選手はアシストでまわりの得点を演出。前半を終え、39-30と9点リードで折り返します。第3クォーター開始早々、シャンソンは連続得点で39-37とし、2点差まで追い上げます。佐藤由璃果選手のディフェンスでアイシンの攻撃を阻止し、前を走るウチェ選手が得点を決め、開始4分で41-41と振り出しに戻します。しかし、同じくENEOSで幾度となく頂点に導いてきたアイシンの吉田亜沙美選手が落ち着いたゲームコントロールで、一つずつ得点を返し、リードを奪い返します。追いかけるシャンソンに対し、アイシンは一度もリードを奪われることなく60-56で逃げ切り、はじめて準々決勝の壁を乗り越えました。
ENEOSサンフラワーズ 62-73 トヨタ自動車アンテロープス
週末のWリーグで2連戦を終えたばかりのENEOS vs トヨタ自動車。結果はENEOSが2連勝し、今シーズン通算4連勝中。しかし、一発勝負の今大会はトヨタ自動車が前半で11本のスティールを奪うディフェンス力で、40-34とトヨタ自動車がリードする展開。一方、ENEOSも30点を挙げた長岡萌映子選手を筆頭に、粘り強く追い上げます。第4クォーター、平下愛佳選手、山本麻衣選手が次々とスティールでENEOSにオフェンス機会を与えず、逆にイージーシュートを決めたトヨタ自動車が抜け出します。さらに、小野寺佑奈選手、平下選手の連続3ポイントシュートで61-51と二桁点差に広げます。その差を縮められないまま、最後は73-62でトヨタ自動車が勝利。ENEOSにとっては1976年以来、49大会ぶりに4強入りを逃す悔しい結果に終わりました。
12月14日(土)13:00より「富士通レッドウェーブ vs デンソー アイリス」、15:00より「アイシン vs トヨタ自動車」がファイナル進出を懸けて争います。この試合の模様はNHK BSで生中継され、全試合バスケットLIVEにて生配信・見逃し配信でご覧いただけます。